| 国際観光を通じて生れたもの | |
| わがまち 米沢を世界の人に伝えたい | |
米沢ボランティア観光通訳ガイドの会 Yonezawa
By Foot ( YFoot ) |
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| 1.活動の動機及び経緯 2000年夏、米沢市国際交流協会(YIRA)主催の、英語によるボランティア観光通訳ガイドセミナーが実施された。 参加者は約20名、4グループに分かれ市内の観光スポットについて資料収集をし、講師のもと英訳に取りかかった。スピーキング練習の後、最終の演習はそれぞれ担当した現場に立ち、ALTをビジターに見立て、英語による観光通訳の実技を行った。 直後、このセミナー参加者有志が中心となりYonezawa By Foot (略称:YFoot)が設立されたのである。(ちなみにアメリカ・ボストンに実在するBoston By Foot にならっての命名。) |
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| 2.活動内容とその中で生れた交流 YFootは、城下町米沢の歴史を背景にしながら、わがまちにかかわる人物、史跡、産業、イベントを中心にガイドを行い、米沢市の発展に貢献すること、英語でのボランティア通訳ガイドとして国際交流を推進することを原則とした。こういったグループは県内でも例がないため、活動の方向性については、発足当時より何度も話し合い試行錯誤を重ねてきた。また、自立し自由な空気が感じられる組織づくりを心がけてきた。語学の優劣にかかわらず、ガイドとして国際交流をしたいという気持ちがあれば誰でも入会可能とし、それぞれのレベルで自分の言葉でガイドしようとしている。現在の登録メンバーは21名(男性6名、女性15名)、高校生のユースメンバーから70代まで年齢層も幅広く職業もさまざまである。月2回定例会を行い、活動についての話し合いや勉強会をしている。 |
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| これまでYFootはいろいろな活動をしてきたが、その中でも祭りでのガイドは今では定番となっている。 2月、極寒の冬、米沢雪灯篭まつりが行われ、数々の灯篭が上杉公園一帯に林立、夜ともなればその灯篭に灯がともり幻想の詩情を醸し出す。 YFootも在住の外国人に呼びかけ、一緒に雪灯篭作りに汗を流した。創作雪灯篭コンテストにもチャレンジしてハロウインカボチャや世界の雪だるまの灯篭を作成、参加者ともども雪を大いに楽しんだ。 |
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| 4月、恒例の上杉まつり。最上川上流、松川の河川敷では川中島合戦の再現が行われる。約600人の将兵が入り乱れ、まるで戦国時代にタイムスリップしたかのようだ。堤防の桟敷席には20名ほどの外国人が観戦、YFootは説明に大忙しである。また毎年、県内外の外国人が(ほとんどがALT)参集し、将兵のいでたちに身を整え、サムライとなって合戦に参加している。事前の身支度、説明、通訳などはYFootが担当、足袋や甲由円を着付けし、会場では合戦の流れや参加者からの質問に答える。 | |
| 山形大学工学部においては何度か国際学会が開かれ、世界中から数多くの人々が米沢を訪れた。合間の市内観光や、付き添いの奥様向けプログラムを企画し、お世話も含めガイドに当たった。日本伝統の茶道や生け花体験、和服試着をはじめ地元の商店訪問や露天風呂体験など、そのユニークな内容と地元ならではの接遇で喜ばれた。通訳ガイドにとどまらず「女性として、主婦としての目線で案内したのが大変好評だったようで、参加者からは「日本に友人ができた」との言葉をいただいたり、3日間終了時には涙でのお別れの場面も見られた。プロではないが、地元に暮らす私たちだからこそできるガイドであった。 | |
| また、ある一国の大使がお忍びで米沢を訪問した際に市内を案内、ガイドぶりとその人柄に大変感動されて、後日、東京で開かれたパーティにご招待をいただいたこともある。ガイドとして一期一会の出会いではあるが、米沢に来てよかったと感じていただけるよう、精一杯の心でご案内をするよう心がけている。「楽しかった、ありがとう」の言葉が私たちの何よりの喜びである。また、後にお礼状が届いたりメールでのやりとりが続いたりすることも少なくない。 | |
| 米沢市は人口九万人余りのまちである。海外からの外国人観光客がそうそう来るわけでもなく、YFootへの通訳ガイドの依頼も少ない。初めは「待ち」の態勢であったが、会の活性化のためにも途中で発想を変えた。 | |
| 自ら企画を立ち上げ、米沢に外国人を呼び込もう!もっと私たちのまちを知ってもらおう!と、まずは地元在住の外国人に焦点を当てた。地元ならではのツアーを企画してJETプログラムの青年たち、企業関係者、大学の留学生などに呼びかけた。祭りでのガイド、そば打ち体験、リンゴ狩り、サクランボ狩り、農業体験(大根、白菜掘り)、市民茶会(着物を着て茶道を体験)、浴衣の着付け講座などである。また在住の外国人女性からのリクエストに応じて、スーパーマーケット・ツアーも開催したが、地元の食材についてや調理法など質問があふれた。参加者の輪はロコミなどで少しずつ広がりを見せ、県内、近県各地からも問い合わせが入ったり、在住外国人の家族や知り合いが来日した際に依頼されることが増えた。 | |
| JETプログラムで来日したCIRやALTの何名かとは、特に大変かかわりが深い。米沢市役所に昨年夏までCIRとして勤務していた I くんは、赴任してからずっとYFoot の協力メンバーとして一緒にガイドもした。定例会にも参加し、英訳、和訳について活発な議論をしたり、異文化についてお互いに意見交換をするなど、3年間にわたって一緒に活動をした。また新しく赴任したALT対象に市内の案内をしたり、定例会にゲストスピーカーとして来てもらうなど、ふれあいを中心とした交流が続いている。 | |
| 3.今後の展望 最近のYFootは、ホームページの充実、資料の整理に力を入れている。広く私たちの活動を知ってもらうためと利便性を考えてのことである。その甲斐あってか、いろいろな方面から問い合わせをいただくようになった。そのため、これまで皆で作成したガイド原稿をもとに、新たにガイドのための小冊子を完成させた。今後のガイド育成に役立てたいと考えている。YFootが立ち上がって丸4年になるが、多くの方々に支えられ、ご協力をいただいてなんとかここまでやってこられたように思う。これからも国際交流を図りながら日々研礫を重ね、米沢のまちを、米沢の文化を、一人でも多くの方に伝えていきたいものである。 |
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自治体国際化フォーラム Nov.2004 掲載記事 |
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